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SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」よりシナリオ「グーデリアン装甲集団」をソロプレイ②
SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」よりシナリオ「グーデリアン装甲集団」ソロプレイの続きである。幸運に恵まれたドイツ軍は最初の攻撃でTulaを占領。次の目標であるVenevへ向け進撃中。
第5ターン(1941年11月19日) 快晴 通常 快晴が続いたためか、泥が渇き地面の状態が幾分か改善される。ドイツ軍の支援判定の結果は「3」。マップ上にある3つの軍団司令部が支援下となる。ツキはドイツ軍にあるらしい。ドイツ軍は、前のターンに損害を与え後退させたソ連軍を追撃しこれを壊滅させる。ソ連軍は、Venev前面の戦線に狙撃兵師団+戦車旅団という緒兵連合効果を持つスタックを展開させ、ドイツ軍装甲部隊の阻止を試みる。 ↑↑↑Venev近郊に展開するソ連軍。狙撃兵師団+戦車旅団の組み合わせは、相手の緒兵連合効果を無効にする。 第6ターン(1941年11月20日) 曇天 地表凍結 再び地面が凍結し、機械化部隊の機動力が増す。ドイツ軍は、ソ連軍狙撃兵師団+戦車旅団のスタックを避け、戦車ユニットの展開が間に合っていない箇所を攻撃。ドイツ軍装甲部隊の攻撃を受けた、緒兵連合効果を得ていないソ連軍部隊は堪らず後退。ソ連軍は、戦線を維持するため後退。 ↑↑↑第6ターン終了時。ソ連軍は後退しながらも、なんとか戦線を維持。東からはソ連軍の増援部隊が前線へ急行する。 第7ターン(1941年11月21日) 曇天 通常 ドイツ軍は、装甲師団2個+自動車化歩兵師団1個という過剰とも思える戦力をソ連軍戦線の一点に集中し、突破を図る。最高の戦闘比で行った攻撃は、一応成功したものの、結果は満足とは言い難い「D1(1)」。ソ連軍に損害を与え後退させはしたが、ドイツ軍の前進は1ヘクスのみ。しかし、ソ連軍の戦線も伸びきり危険な状態。 ↑↑↑第7ターン終了時。ドイツ軍は装甲師団を集中し一気に突破を図るが失敗。 第8ターン(1941年11月22日) 快晴 通常 ドイツ軍は、ソ連軍戦線の弱点を探り、Venev北西に士気レベル「1」のユニット2個(騎兵B1+戦車C1)のスタックを発見。装甲師団を集中し早速攻撃を行う。装甲効果を得る事は出来ないが、3つの同一師団効果でソ連軍の撃破を図る。結果は「D1(1)」。攻撃は成功したものの、またしても満足とは言い難い結果。ソ連軍は、伸び切った戦線を強化するため、北部Oka川沿いの戦線を思い切ってZaokskyeまで後退させる。 ↑↑↑第8ターン終了時。ドイツ軍の攻撃は停滞気味。その間にVenev近郊のソ連軍部隊は、狙撃兵師団+戦車旅団のスタックへと強化され、ドイツ軍に攻撃を躊躇させる。 続く・・・。 #
by slgplayer
| 2014-10-29 18:32
| SLG
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SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」よりシナリオ「グーデリアン装甲集団」をソロプレイ①
SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」に収録されている3本のシナリオのうち最初のソロプレイは、モスクワ南部における第2装甲軍の攻勢を扱ったシナリオ「グーデリアン装甲集団:パンツァーリーダー最後の一撃」である。
↑↑↑初期配置。このシナリオのドイツ軍は、まずTula攻略を目標とする。仮にTula攻略に失敗した場合、Tula南方のShchekinoを経由しVenevへ向かうか、あくまでTula占領に拘るかの決断を迫られる。グレーのマーカーのあるヘクスは勝利条件ヘクス。 第1ターン(1941年11月15日) 曇天 地表凍結 ドイツ軍は、主力である第24装甲軍団の総力を以ってTulaを「強襲」。第1ターンの特別ルール「ソ連軍部隊は戦線の西側へ移動不可」を利用し、Tulaを攻撃するドイツ軍部隊の側面などはガラ空きでも気にしない。不意を衝かれたソ連軍2ユニットの戦力判定は同志スターリンの期待を裏切る結果。一方、ドイツ軍の戦力判定はソ連軍とは全くの正反対。圧倒的な戦力比に加え、ダイス目は「11」と幸運に恵まれたドイツ軍の攻撃は大成功を収め、Tulaを占領。守備の要となるはずだった都市を失ったソ連軍は、止むを得ず後退を開始。 ↑↑↑Tula攻防戦。幸運に恵まれたドイツ軍が、要衝Tulaを電撃的に占領することに成功。 ↑↑↑第1ターン終了時の状況。ソ連軍は成す術もなく後退を開始。 第2ターン(1941年11月16日) 快晴 地表凍結 ドイツ軍は、占領したばかりのTulaに装甲部隊を集中し戦線突破を図る。目標はVenev。ソ連軍は損害を被るものの、戦線を維持したまま後退し、ドイツ軍の突破を阻止する。 ↑↑↑ソ連軍は、マップ南部の部隊を北上させる事により、ドイツ軍装甲部隊正面の戦線を維持する。 第3ターン(1941年11月17日) 快晴 地表凍結 ドイツ軍は、Venevへ向け攻勢を続ける。ソ連軍は、同一師団効果と緒兵連合効果を武器に突進してくるドイツ軍機械化部隊の前に後退を続けるものの、何とか戦線を維持。 ↑↑↑Venevへ向け進撃するドイツ軍。 第4ターン(1941年11月18日) 快晴 泥濘 ドイツ軍は、特別ルールによる補給切れから解放される。しかし、天候判定にて凍結していた地面が溶解し泥濘状態となってしまう。このため、ドイツ軍の機動力は回復せず、正面のソ連軍部隊を後退させたのみ。その隙にソ連軍は少しずつ後退しながら増援部隊を投入し戦線強化を図る。 ↑↑↑第4ターン終了時。補給状態が好転し、ドイツ軍の機械化ユニットの移動力は額面通りに回復するが、地面の状態が泥濘となり、ヘクスごとの移動コストが増加。 続く・・・。 #
by slgplayer
| 2014-10-27 17:49
| SLG
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SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」のシナリオ
これまで、WW2におけるモスクワ攻防戦をテーマとする国産作戦級SLGを3点ソロプレイしてみたわけだが、国内外を問わず、同テーマのゲームの中で頂点に位置するモノと言えば、今も昔もSPI/HJ「オペレーション・タイフーン」をおいて他にはないだろう。
↑↑↑このゲームがSPIから発売されたのは1978年。その10年後のHJ社から日本語版が発売された。恐らく日本国内で最もプレイされていると思われるフルマップ3枚、ユニット800個のビッグゲーム。基本的には1941年11月後半におけるドイツ軍の攻勢を扱うが、拡張キャンペーンとして12月前半のソ連軍による反撃もプレイ可能となっている。 できればキャンペーン・シナリオをと行きたい所だが、当家のゲーム部屋ではマップ3枚のゲームを広げる事は不可能な状態。幸い、この「オペレーション・タイフーン」には、マップ1枚を使用するシナリオが3本付属しており、どのシナリオも独立たゲームとして十分な出来となっている。そこで、今回はその3本のシナリオを連続個別ソロプレイで試してみたいと思う。 ↑↑↑北部マップ使用のシナリオ「ヘープナーとラインハルト:目標-モスクワ」。第3、第4装甲軍による攻勢を扱う。他の2本のシナリオに比べ、ドイツ軍の装甲部隊が多数登場するため、ドイツ軍にとっては派手なシナリオと言える。 ↑↑↑中央部マップ使用のシナリオ「ナラ川のフォン・クルーゲ」。史実通りではゲームにならないため、クルーゲが必要とした全ての支援を与えられ、第4軍が積極的に攻撃を行ったら?という仮想シナリオ。他のシナリオに比べ両軍ともに初期配置のユニット数が多い事から、シナリオ「ヘープナーとラインハルト」に負けず劣らず派手な戦い。マップ内にモスクワ市街が収められているため、勝利条件の一つにクレムリンの占領がある。 ↑↑↑南部マップ使用のシナリオ「グーデリアン装甲集団:パンツァー・リーダー最後の一撃」。「電撃戦の創始者」ハインツ・グデーリアン指揮する第2装甲軍の攻勢を扱う。他のシナリオに比べ、ユニット数も少なく、地形も平地が多く機械化部隊の機動に適している事から、一番人気があるシナリオ。ルール習熟のためのお試しプレイに最適である。 シナリオをプレイする順番は、ルールブックの記載通り「グーデリアン装甲集団」→「ヘープナーとラインハルト」→「ナラ川のフォン・クルーゲ」の順にソロプレイして行く予定。 続く・・・。 #
by slgplayer
| 2014-10-24 18:52
| SLG
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6A「モスクワ攻防戦」をソロプレイ④
6A「モスクワ攻防戦」ソロプレイの続きである。ゲーム開始時に定められたソ連軍の戦意は「18」である事が判明。ドイツ軍はソ連軍の戦意に対し、既に「13」のダメージを与えてはいるものの、天候が悪化した今となっては、ソ連軍が降伏するほどののダメージを、ゲーム終了までに与える事は困難と思われる。しかし、これはサドンデスによるドイツ軍の戦略的な勝利の可能性が無くなっただけであり、ゲーム終了時のソ連軍戦意に対するダメージとドイツ軍の損害により作戦的な勝敗が判定される。作戦的な勝敗に関して言えば、これまでの所ドイツ軍が優勢といえる。
第8ターン(1941年12月ーII) 天候:雪 ドイツ軍は、南部で包囲下にある友軍4個師団の救出を試みるが、一歩及ばず失敗。その後、ソ連軍の猛攻により、包囲下のドイツ軍4個師団は壊滅。ドイツ軍第3、第4装甲軍は、補給ユニットを消費しながらモスクワ周辺を防御するソ連軍部隊に対し少しづつではあるが損害を与える。 ↑↑↑南北からのソ連軍の圧力に耐えながら、モスクワ攻略を目指すドイツ軍。 第9ターン(1942年1月ーI) 天候:雪 ドイツ軍は、南部におけるソ連軍の反撃に対処するため、第2装甲軍をモスクワ南部より転進させる。ソ連軍の反撃は、南部ドイツ軍の生命線ともいえるオリョール~ツーラにかけての補給線まであと1ヘクスと迫るが、第2装甲軍の装甲部隊が到着し、補給線を守りきる。 ↑↑↑北部。カリーニンを奪回したものの、投入されたソ連軍の兵力は限定的。そのため、ソ連軍の反撃は早くも停滞しつつある。 ↑↑↑南部。第2装甲軍の主力が到着し、ソ連軍の進軍はストップ。 第10ターン(1942年1月ーII) 天候:雪 最終ターンである。ドイツ軍は残った補給ユニットを消費し最後の攻撃を行う。ダイス目の幸運に恵まれ、これまで少ない損害で戦闘力を維持してきた装甲部隊は最後の前進を果たし、第3装甲軍はモスクワ隣接ヘクスへ到達。第4装甲軍はポドリスクを占領。第2装甲軍は第4軍と共同で南部のソ連軍に反撃。ドイツ軍を悩ませていた親衛騎兵軍団1ユニットを除去し、もう1ユニットを敗走させた。対するソ連軍も、前のターン同様に南北から反撃を行うが、既に防御態勢を整えているドイツ軍の守りは堅く、大きな戦果を挙げることなくそのまま終了となった。 ↑↑↑ゲーム終了時の状況。 ↑↑↑北部。ソ連軍は、ジワジワと前進中。 ↑↑↑膠着状態の南部。 ゲームの勝敗であるが、ソ連軍戦意に対するダメージは最終的に「14」。ドイツ軍はステップロスのユニットは歩兵を中心にそれなりにあるのだが、除去となったユニットは結局「6」個のみ。というわけで『ドイツ軍の作戦的勝利』となった。 CMJ「モスクワ’41」は言うに及ばず、AD/GJ「東部戦線 冬季戦 1941-42」よりも細かいルールが多い印象。細かいルールの組み合わせにより、史実に近い展開に持って行こうとする製作者の意図を感じる。上記2点のゲームと共通しているのは、ドイツ軍がモスクワ攻略に拘れば史実に近い結果になる(ハズ)が、実際のプレイでは、ドイツ軍が最初から「ゲームの勝ち」を狙い、損害を抑えモスクワ周辺の都市占領に専念してしまう事。この場合、ドイツ軍の勝率はかなり高くなると思われる。テーマの性質上、モスクワ陥落はサドンデス(またはそれに近い状態)となるため、モスクワ攻略以外へのソ連軍の対処には限界があり、ドイツ軍はそれに乗じる事が「ゲームの勝利」への近道となっている。今回試してみた国産ゲーム3点も、この辺りがスッキリしていれば、(個人的な)モスクワ攻防戦ゲームの決定版となった事だろう。 ○まとめ AD/GJ「東部戦線 冬季戦 1941-42」・・・古いゲーム故の面倒や物足りなさ、理不尽さがあるものの、モスクワ攻防戦の雰囲気はあると思う。 CMJ「モスクワ’41」・・・モスクワ攻防戦の雰囲気はあまりない。ルールがとてもシンプルなゲームなので、1回のプレイは物足りないかもしれない。しかし、シンプルな故その場で何度も対戦できる。自由配置と戦力未定ユニットの組み合わせにより、両軍共にいろいろ試したくなる。 6A「モスクワ攻防戦」・・・上記2点に比べ細かいルールが多いものの、これまでの作戦級ゲームに取り入れられたオーバーラン、戦力未定ユニット、補給ユニットなどなど、面白そうなルールは一通り入っている。そのため、最後までプレイすれば達成感がある。 次は、マイブームの締め括りに、折角なので発売から35年以上たった今でもモスクワ攻防戦SLGの頂点に君臨している傑作ゲーム、SPI/HJ「オペレーション・タイフーン」のシナリオ3本をソロプレイしてみたいと思う。 #
by slgplayer
| 2014-10-22 19:22
| SLG
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6A「モスクワ攻防戦」をソロプレイ③
6A「モスクワ攻防戦」ソロプレイの続きである。ゲームの勝敗は、ソビエト政府継戦意欲にどの程度ダメージを与える事が出来たかにより判定される。ソビエト政府の継戦意欲に対するダメージは、基本的に守備隊の配置されている都市の占領によって増加して行く。継戦意欲はゲーム開始前にチットを引く事によりランダムに決定される。ドイツ軍は、一定条件を満たさなければこの数値を確認できない。このため、状況によっては両軍ともに手と気を抜けない白熱した戦いが最終ターンまで続く。
第5ターン(1941年11月ーII) 天候:凍結 ドイツ軍の更なる攻撃により、カリーニンとツーラが陥落。第4装甲軍は、ナロ・フォミンスクを占領後、第3装甲軍と共にモスクワまであと3ヘクスへと迫る。第2装甲軍は、ツーラを占領後、南側からモスクワを目指す。第2装甲軍の側面を警戒する機械化部隊は、スタリノゴルスクを占領。このターン、ソ連軍ダメージは「10」を越え、ソ連軍部隊によるすべての攻撃が、1シフトマイナスのペナルティを受けるようになる。 ↑↑↑第5ターン終了時。ソビエト政府の継戦意欲に対するダメージは「10」となった。 第6ターン(1941年11月ーIII) 天候:凍結 防御ラインの構築に手間取るソ連軍。その隙を突くように攻撃を加えるドイツ軍。第3装甲軍はクリンを、第2装甲軍はコロムナを占領。第4装甲軍はモスクワまであと2ヘクス。ここまで、ドイツ軍は比較的ダイス目に恵まれ、機械化部隊の損害はかなり抑えられている。一方のソ連軍はアントライドユニットの戦力が、肝心な所で低調なため、ドイツ軍の前進を許してしまっている。ソ連軍ダメージは「13」となり、ゲーム開始時に設定されたソ連軍の戦意は「18」と判明。 このターン、大量の増援を得たソ連軍は、精鋭の親衛騎兵軍団を中心に南部にて反撃を開始。 ↑↑↑モスクワ周辺。第4装甲軍はモスクワまであと2ヘクス。 ↑↑↑南部で開始されたソ連軍の反撃。 第7ターン(1941年12月ーI) 天候:雪 天候が雪となり、ドイツ軍の攻撃には不利な修正(-2シフト)が付くようになるのだが、ソ連軍全体の士気も低下しているため、ドイツ軍が被る不利な修正は実質的に-1シフト修正のみとも言える。 ドイツ軍は、南部で開始されたソ連軍の攻勢に対処するため、前のターンに占領したコロムナを放棄し、一部戦線を縮小。第4軍を南部へシフトし戦線を強化する。その一方で、モスクワへ向かう攻勢を継続。第3、第4装甲軍が、ドイツ軍の戦線に突出し抵抗を続けていたイストラを占領。 ソ連軍は、南部に加え、北部からも反撃を開始。カチューシャ砲を投入した攻撃によりカリーニンを奪回。南部では、ドイツ軍戦線の2ヵ所に突破口を開けることに成功。突破口より雪崩込んだソ連軍は、ドイツ軍4個師団を包囲。 ↑↑↑南部の戦線を突破し、ドイツ軍4個師団を包囲するソ連軍戦車部隊。 ↑↑↑ドイツ軍は、モスクワまであと2ヘクスへと迫る。しかし、北部からもソ連軍は反撃を開始し、カリーニンを奪回。 続く・・・。 #
by slgplayer
| 2014-10-20 17:58
| SLG
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