WW2におけるモスクワ攻防戦をテーマとする国産SLGのソロプレイ、3つ目のゲームは6A「モスクワ攻防戦」である。30年前のゲームであるAD/GJ「東部戦線 冬季戦 1941-42」、初心者向けの「ドイツ戦車軍団」システムをベースにシンプルさを追求したCMJ「モスクワ’41」に比べ、この6A「モスクワ攻防戦」は、蹂躙攻撃、突破移動、対応移動などなど、現在の作戦級SLGでは標準(?)となっているルールで構成されている。
○6A「モスクワ攻防戦」
ゲームは、1941年10月1日~1月20日頃までの期間を扱っている。これは、AD/GJ「東部戦線 冬季戦 1941-42」より短い。ドイツ軍の攻勢のみを扱っているCMJ「モスクワ’41」よりは長いのだが、同じ「ドイツ戦車軍団」のゲームシステムを基本とし、ソ連軍の反撃を扱ったCMJ「レッド・タイフーン」とも合わせて比較した場合、6A「モスクワ攻防戦」の扱う期間はだいぶ短い。
地図に収められている範囲は、北はカリーニンから南はクルスクまでと、他の2作と基本的には同様の範囲となっているが、カリーニンの北側には1列分しかスペースが取られていないため、かなり窮屈な感じがする。
ゲームスケールは以下の通り。
1ターン=約10日
1ヘクス=17.2km
1ユニット=連隊~軍団(基本は師団、1ユニット=複数師団アリ)
↑↑↑初期配置。今回はヒストリカル・セットアップでゲームを行う。AD/GJ「東部戦線 冬季戦 1941-42」、CMJ「モスクワ’41」でモスクワは3ヘクスにまたがる大都市だったが、このゲームでは1ヘクスに収まっている。
↑↑↑ドイツ軍第9軍と第3装甲軍。カリーニンの北側にスペースがないので、同市の攻略は他のゲームに比べ困難と思われる。
↑↑↑ドイツ軍第4軍と第4装甲軍。モスクワへ最短の位置だが、これまでのゲーム同様に、正面からモスクワへ向かうのはかなり大変。
↑↑↑ドイツ軍第2軍と第2装甲軍。後半、南側面からの反撃を警戒しなければならない。
続く・・・。