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AH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」をソロプレイ①

録画してあったNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」最終回を視聴。前半は日本海海戦、後半はその後という内容だった。海戦シーンについてはかなりよく出来ていたと思う。これまでの映画やドラマでは見たこともない映像で興味深かった。細かいところまでよく再現されていたシーンは、「おそらく本当にこう見えたに違いない」と思わせるのに十分だったともいえる。ただ、映像以外は正直物足りなさを感じてしまった。
自分としては、日露戦争は、その後に起こる太平洋戦争が悲劇的な敗北によって終了する原因になった戦争とも言え、特に日本海海戦はその後の日本海軍に間違った戦略指針を与える事になった戦いであると考えている。このドラマの主人公である秋山真之は、いろいろ見て行ってみるとその事には気が付いていたようで、それに対し罪悪感に近いものさえ抱いていたようにも思える。その辺の苦悩とそれによる晩年の不遇を描いてこそと思ったが、原作があるドラマなので仕方ない。

今月は太平洋戦争から開戦70周年ということで、お気に入りの太平洋戦争キャンペーンゲームであるAH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」をソロプレイしたいと思う。

○AH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」
第2次世界大戦中の太平洋における海軍の戦いを戦略規模で再現したSLG。ゲームは真珠湾攻撃から日本海軍が実質的に海軍としての能力を喪失した1944年末までの期間を扱う。同様のゲームシステムを用いたゲームにAH「英独大西洋の戦い(War at Sea)」がある。

1ターン=約6ヶ月、1ユニット=1隻(重巡以上のみ登場)

プレーヤーは艦艇を各海域に配置し制海権を獲得する事によってポイントを獲得し、最終的に多いほうが勝利となるのだが、太平洋戦争のSLGであるからゲーム上日本軍が勝利する事はあっても戦争そのものに勝利できるような展開には絶対ならないゲームである。しかし、簡単なルールながら制海権獲得にまつわる様々なドラマを見ることが出来るのがこのゲームを気に入っている理由。

第1ターン(1941年12月)
第1ターンは、日本軍によるハワイ・インドネシアへの奇襲攻撃により開始される。メインとなる真珠湾攻撃には史実通りの空母6隻(赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴)に加え2隻の軽空母(龍驤、瑞鳳)、2隻の戦艦(比叡、霧島)による計10隻により行われた。第1次攻撃隊はダイス目も好調で真珠湾に在泊していた米太平洋艦隊の主力戦艦8隻のうち3隻(ウェスト・ヴァージニア、ペンシルバニア、テネシー)を完全破壊、残り5隻も大破着底に追い込んだ。日本軍が戦果を拡大しようと第2次攻撃隊を加えようとした所、索敵機より「敵空母発見」の報告が入電する。日本軍空母機動部隊指揮官の南雲中将は真珠湾への攻撃を取りやめ直ちに敵空母攻撃の指令をだす。ここに、史上初の空母対空母の戦いであるハワイ沖海戦が発生した。日本軍の攻撃はこの海域に展開していた米空母3隻(ホーネット、ヨークタウン、エンタープライズ)へ向かい、2隻(ホーネット、ヨークタウン)を撃沈、1隻(エンタープライズ)を大破させた。米軍も不利な状況ながら反撃し日本軍の空母1隻(赤城)を撃沈し、1隻(加賀)を損傷させた。ハワイ海域の日本軍は燃料の関係でトラック島へ撤退。米軍もハワイへ引き上げる事となった。しかし、この時の日本軍は幸運に恵まれていた。ハワイ近海に展開していた日本軍潜水艦が、大破し真珠湾へ曳航されて行く米空母を発見、これを雷撃し見事撃沈したのであった。開戦劈頭、米軍は太平洋に展開する空母5隻のうち3隻を失ってしまった。
中部太平洋を哨戒中だったCL2隻(北上、大井)を中心とする水雷戦隊は、夜間米艦隊と遭遇、直ちに反撃し米軍CA1隻(シカゴ)を撃沈した。しかし、その後敵機の空襲を恐れ退却したため制海権の獲得には至らなかった。
真珠湾奇襲と同じ頃マレー半島の沖合いでは日本軍陸攻隊が英東洋艦隊の戦艦2隻(プリンス・オブ・ウェールズ、レパルス)を撃沈した。これにより制海権を握った日本軍はマレー半島へ陸上部隊を上陸させ、シンガポールを占領した。この海域の連合軍巡洋艦部隊はオーストラリアへ撤退し反撃の機会を伺う。
日本軍はインドネシア以外にも中部太平洋、アリューシャン列島の制海権を抑えた。

日本軍:11POC 連合軍:8POC 計:日本軍3POC

AH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」をソロプレイ①_b0162202_1512452.jpg

↑↑↑第1ターン終了時の状況

第2ターン(1942年前半)
日本軍は破竹の勢いで進撃を続ける。第1ターンの奇襲攻撃により米艦隊に大きな損害を与えたと判断し、米豪連絡線遮断および中部太平洋の制海権を得るためのミッドウェー作戦を同時に実行に移す。連合軍の方でも日本軍戦力の分散を図るため、オーストラリア艦隊がインドネシア海域へ突入、英艦隊はインド洋にて示威行動を行った。
日本軍は主力の第1機動部隊(翔鶴、瑞鶴、飛龍、蒼龍)および上陸部隊をミッドウェー方面へ投入、軽空母部隊を珊瑚海へ、戦艦2隻(長門、陸奥)を中心とする艦隊をサモア方面へ派遣した。対する米軍は各海域のポイントを比べた上でサモア沖へは増援として到着したばかりの戦艦2隻(アイダホ、ニュー・メキシコ)を中心とした艦隊を、珊瑚海海域へはなけなしの空母2隻(レキシントン、サラトガ)を基幹とする機動部隊を派遣した。
インドネシア海域へ突入したオーストラリア艦隊は、日本軍基地航空隊の空襲にさらされ重巡2隻(オーストラリア、キャンベラ)を失い敗北した。
珊瑚海では2回目の日米空母同士の海戦が発生。結果は日本軍が軽空母3隻(龍驤、瑞鳳、鳳翔)を失い退却を強いられた。米軍も無傷では済まず貴重な空母1隻(レキシントン)を失った。一方、サモア沖では日米初の戦艦同士による砲撃戦が発生。こちらは米軍が投入した戦艦2隻(アイダホ、ニュー・メキシコ)を失い敗退。日本軍の損害は重巡1隻(羽黒)が失われ戦艦2隻(長門、陸奥)が損傷するに止まった。
このターン日本軍は、数的優勢を活かし、ミッドウェーを占領し、サモア沖で勝利した事により不十分ながら米豪連絡線の遮断に成功した。

日本軍:14POC 連合軍:8POC 計:日本軍9POC

AH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」をソロプレイ①_b0162202_1515266.jpg

↑↑↑第2ターン終了時の状況

第3ターン(1942年後半)
日本軍は再び米豪連絡線の遮断に打って出る。また、それと平行しインド洋方面へ重巡4隻(利根、筑摩、鈴谷、青葉)を派遣し少しでもポイントを稼ごうとした。
連合軍は回復しつつある基地航空隊を中心に反撃。しかし、サモアは後がないため唯一残っている空母サラトガと増援の戦艦3隻(ノース・カロライナ、コロラド、ミシシッピ)を日本艦隊迎撃のため派遣した。また、インド洋にはセイロン島に展開する英軍機動部隊が派遣された。
まず、珊瑚海においては勝利の女神は終始日本軍の方を向いており、米艦隊は一方的に損害を被ってしまい、重巡3隻(ミネアポリス、アストリア、ポートランド)を失い、基地航空隊も壊滅した。
サモア沖ではまたも戦艦同士の砲撃戦が発生。この海戦で日本軍は戦艦1隻(山城)と重巡1隻(足柄)を失ったのに対し、米軍は戦艦1隻(ミシシッピ)と重巡2隻(ペンサコラ、サンフランシスコ)を失った。沈没艦の数では米軍の方が多かったのだが、日本軍は損傷艦が多く、米軍の基地航空隊も無傷で残っていた事から退却することとなった。
インド洋では制空圏がないことから、水上艦のみでの作戦行動は不利との見方から日本軍は退却。しかし、無傷では退却できず重巡2隻(利根、鈴谷)が撃沈された。
日本軍は再び数の優位を活かそうとしたが、米軍の回復力は日本軍の予想を超えており1941年、1942年前半のような勢いを発揮することはできなかった。それに改めてみると日本軍によるインド洋作戦は蛇足だった。また、サモア、珊瑚海における戦いにおいて日本軍は連合軍のダイス目に助けられたところが多くみられた。

日本軍:14POC 連合軍:8POC 計:日本軍15POC

AH「太平洋の覇者(Victory in the Pacific)」をソロプレイ①_b0162202_1522340.jpg

↑↑↑第3ターン終了時の状況

続く・・・
by slgplayer | 2011-12-27 15:07 | SLG | Comments(4)
Commented at 2012-10-21 07:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ましまし at 2014-08-12 00:08 x
はじめまして。最近「太平洋の覇者」を入手しまして、参考になる記事はないかなぁとネットを探っていたところ、slgplayerさんのブログを発見してその密度に感動しています!
ところで、いろいろな方のプレイ記事も拝見しましたが、意外と哨戒艦艇の数が少ないプレイが多くて「?」です。
哨戒艦艇がやられるとその海域を支配できないのに、艦隊の構成で必ずしも哨戒艦艇の比率が多くないケースがあるのはなぜでしょうか。単にブラフの結果なのでしょうか?
初めてのコメントなのに厚かましくてすいませんが、なにかご教示いただけると嬉しいです。
これからもslgplayerさんのプレイ記事、楽しみにしています!
Commented by slgplayer at 2014-08-12 10:29
>ましましさん
初めまして、こんにちは。

自分の場合、哨戒艦艇の割合が少なくなるのは、ブラフの結果(主に日本軍)と航続距離(移動チェック)のためだと思います。
米軍の場合、後半に空母群が充実してくれば、空母を哨戒艦艇として出撃させ、日本軍に大損害覚悟の迎撃を決断させる事もありますが、大抵の場合、相手戦力が薄い海域に出撃しようとしますので、哨戒艦艇より後から移動できる戦闘艦艇の割合が増えてくるような感じです。
日本軍の場合ですと、序盤戦力が優勢な場合、後半の米軍同様に決断を強いるような移動を行う場合がありますが、後半の米軍の反撃に備え戦力を温存したいという心理もあり、主力の空母や戦艦は後から移動できる戦闘艦艇での出撃割合が増える感じです。

こうして、改めて考えてみると、自分でも今の感じでいいのか自信がなくなってきてしまいますが、恐らくこういう理由です。

今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by ましまし at 2014-08-12 23:47 x
slgplayerさん、早速のお返事ありがとうございます!

具体的かつロジカルなお話で大変勉強になりました。
今度友人と対戦する予定ですので、今回のお話を参考にさせていただき(&slgplayerさんのプレイ記事を読み直させて頂いて)プレイしてみたいと思います。

こちらこそよろしくお願いします!
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