購入後放置してあった<DVG>「FIELD COMMANDER NAPOLEON」に手をつけてみた。
このゲームは前回の
「FIELD COMMANDER ALEXANDER」同様、野戦軍司令官の戦歴を、簡単なルールで、手軽にプレイすることが目的のソロプレイ用ゲームである。アレクサンダーでは彼自身の戦いを4つの戦役に区切ってプレイするものであったが、このナポレオンは1796年のイタリア遠征から1815年のワーテルローまでの期間を11の戦役に区切ってプレイするという戦役数、地図版、ユニット数それに箱の大きさや全体の重量などどれもアレクサンダーの2倍以上の規模を誇る。1つの戦役で使用する地図版こそ小振りだが、内容はまさにソロプレイ用ビックゲーム(?)となっている。
また、アレクサンダーとナポレオンという全く異なる時代の戦いを再現するため、まず使用するダイスがアレクサンダーの6面ダイスから10面ダイスへ変更され、戦闘ルールがより詳細になった。戦闘時の部隊の隊形(横隊と縦隊)や距離線が描かれた戦闘ボードでの解決などより戦術的なルールが追加されている。
↑↑↑1796年戦役、初期配置の状況。ナポレオン率いるイタリア遠征軍はNiceに集結。目の前のSavonaにはピードモント軍、その後方にはオーストリア軍が控えている。またフランス軍は第1ターン終了時に2ヶ所以上の目標エリアを支配していなければならない。Niceは既に支配しているので、ここを確保し続けた上でのTurin占領が絶対条件となっている。これを達成するためにフランス軍は1ターンに目前のピードモント軍への対応とTurinの攻略を成し遂げなければならない。全力でピードモント軍を叩いた後強行軍でTurinを攻略するか、兵力を2分し主力はピードモント軍を叩き、別働隊でTurinを攻略するかの選択を迫られる。ルールブックのプレイの例では後者を選択。3:1以上の戦力比を達成すれば敵部隊は降伏するルールを利用しTurinを無血占領している。その分ナポレオンの本隊は手薄になりピードモント軍との戦闘には苦戦している。